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学会概要
日本脊椎関節炎学会は、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎、反応性関節炎、SAPHO症候群などの脊椎関節炎および関連疾患の研究成果を発表し、研究者が交流する場を提供する学術団体です。当学会の歴史は、1989年(平成元年)10月に故七川歓次先生(滋賀医大名誉教授、整形外科学)が発足された「日本AS研究会」に遡ります。1991年(平成3年)に第1回学術集会が大阪市で開催され、2003年(平成15年)に「日本脊椎関節炎研究会」、さらに学術集会の参加者も増加し、2010年(平成22年)に「日本脊椎関節炎学会」に名称変更されました。
近年、脊椎関節炎疾患に対する治療は素晴らしく進歩していますが、わが国では比較的稀な関節疾患で、その研究調査の歴史の浅いことから、診断・治療に数年遅れることも稀ではありません。本学会は、脊椎関節炎の研究調査を行いながら、疾患に関わる医師とコメディカルの方々に知識と技術の普及を図り、さらに学術を発展させ患者に還元することを目的としています。そのために、(1) 脊椎関節炎に関する研究、調査、(2) 学術集会,研究会などの開催、(3) 学会誌、そのほか出版物の刊行、(4) 研究の奨励及び研究業績の表彰、(5) 内外の関連する学術団体との連絡及び協力、(6) 脊椎関節炎に関する一般の啓発,並びに普及活動 などの事業を行っています。
2015年強直性脊椎炎が厚生労働省難病医療費助成制度の対象疾患に指定され、2016年に厚生労働省研究班(主任研究者 冨田哲也)に立ち上げられました。一方、全身疾患である脊椎関節炎の診療・研究では学際的アプローチが必要とされています。研究班や他学会との連携を深めながら、学術的成果を上げています。また、患者会や市民公開講座による患者・家族の疾患啓発活動を積極的に展開し、社会貢献に取り組んでいます。